図書部員の文詠は、本からそれを読んだ誰かの記憶を読み取るサイコメトリーの持ち主。
彼女はいつも本が読めない幼馴染の花奏に物語を朗読し、記憶に秘められた謎を解いてもらっていた。
あの日、図書館で文詠が遭遇したのは、絵本に遺された“黒いコートの男”とそれに“撃ち殺される私”を幻視した不可解な誰かの記憶。
日本童話文学から次々と現れる“黒いコートの男”の正体と、それを幻視した読者は誰なのか?
やがて学園で発生する、“黒いコートの男”による刺傷事件。
森鴎外『舞姫』と宮沢賢治『春と修羅』を繋ぐ罪と罰の解読から、文詠と花奏は悲劇の真相へと迫るーー
読書感応(サイコメトラー)の文学少女×識字障害(ディスレクシア)の探偵少女が本に秘められた謎を追う、学園ビブリオミステリ!
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