天下三百二十年、四国は安寧の時代を迎えていた。 徐国に立ち寄った飛牙は、南異境のマニ帝国からきたクワール族の少年に助けを乞われる。 宮殿で皇太子毒殺未遂事件が起こり、妃のダーシャに嫌疑がかけられているという。 飛牙は、少年時代にクワール族に助けられた恩に報いるため、裏雲と共に南異境へ旅立つ。 『天空の翼 地上の星』に書かれなかった、飛牙が少年王からすれっからしになりながら生き延びた日々を描く外伝。
秋田県生まれ。『裏閻魔』で第1回ゴールデン・エレファント賞を受賞し、デビュー。他の著作に『陰陽師と無慈悲なあやかし』『なぞとき紙芝居』「夜見師」シリーズなど。秋田県在住。
天空の翼 地上の星
大地の宝玉 黒翼の夢
永遠の旅人 天地の理
雪の王 光の剣
月の都 海の果て
砂の城 風の姫
天下四国シリーズ 全4冊合本版