子どもの目線から描かれるひこ・田中さんの物語に、大人気の絵本作家、ヨシタケシンスケさんがイラストを描き下ろした、オールカラー新装版の「レッツ」シリーズ。ヨシタケさんが初めて子ども向けの書籍に取り組んだ記念碑ともいえる作品です。
シリーズ最新作、5巻目の「レッツもよみます」で描かれているのは、5歳のレッツが、読み聞かせられることから、自分ひとりで音読する、黙読するという「読み方」を手に入れていくというお話です。ぜひ、お楽しみください。
【おはなしの内容】
字がよめる5歳のレッツは、絵本にかかれている字をよみながら、とうさんやかあさんがよみきかせする声がうるさいなと思った。じゃあ、どうやったら気持ちよく本をよめるんだろう? よみきかされるのがイヤなら、自分で口に出してよんでみよう! うーん、なんかちがう。だったら今度は、声に出さずに、だまってよんでみよう!
一方的に本の内容を読み聞かせられることから、音読、黙読……と、レッツが「読む」行為を哲学します。
ひこ・田中&ヨシタケシンスケの世界がオールカラーの新装版となった「レッツ」シリーズ。待望の新作が刊行!!
レッツは 五さい。
とうさんが よんで いる 絵本の 字は、レッツも よめる。
どうして とうさんが よんで いるのかな?
わかった。よむのを とうさんや、かあさんに まかせて いた レッツが わるいのだ。
「本を よむ かあさんも とうさんも いらない。
レッツは 一人で よみます」
(本文より)
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