アナール学派を代表する著者による「自然経済か、貨幣経済か。二者択一的図式の陥穿」「中世における金の問題」の2論文を収録。詳細な解説が付せられ、格好の中世史への入門となっている。 【目次より】 凡例 西欧中世貨幣制度概観 自然経済か、貨幣経済か。二者択一的図式の陥穿 原注 引用史料 中世における金の問題 原注 文献案内・追加 解説 訳者あとがき 地図
1886-1944年。フランスの歴史家。リュシアン・フェーヴルとともに『社会経済史年報』誌を創刊し、アナール派を代表する人物。代表作に『封建社会』『歴史のための弁明』など。
1934~2012年。西洋史学者。九州大学名誉教授。専門は、西洋中世の経済史。東京大学経済学部卒業、同大学院博士課程修了。経済学博士。著書に、『西欧中世経済形成過程の諸問題』『中世農民の世界。甦るプリュム修道院所領明細帳』『比較史の道 ヨーロッパ中世から広い世界へ』『西欧中世形成期の農村と都市』『西欧中世初期農村史の革新。最近のヨーロッパ学界から』などがある。
拷問と処刑の西洋史
ドイツ誕生 神聖ローマ帝国初代皇帝オットー1世
スパルタを夢見た第三帝国
中世イタリアの都市と商人
オスマンvs.ヨーロッパ 〈トルコの脅威〉とは何だったのか
異端審問
《英雄》の世紀 ベートーヴェンと近代の創成者たち
イスラエルの起源 ロシア・ユダヤ人が作った国
ヨーロッパ世界の誕生 マホメットとシャルルマーニュ
ロシア正教の千年
アガンベン 《ホモ・サケル》の思想
西洋中世の愛と人格
地中海の十字路=シチリアの歴史
ジャンヌ・ダルク 超異端の聖女
オカルティズム
記憶術全史
中世都市
テンプル騎士団
魔女狩り 西欧の三つの近代化