量子電磁力学を学ぶための電磁気学入門

リョウシデンジリキガクヲマナブタメノデンジキガクニュウモン
著:高橋 康 解説:柏 太郎
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量子電磁力学を学ぶための電磁気学入門
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内容紹介

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目次

第0章 凡人と物理の基本法則

第1章 Maxwellの方程式
§1 はじめに
§2 Maxwell(Heaviside, Hertz)の方程式
§3 縦成分と横成分への分解
§4 単位の問題
§5 電磁波の方程式

第2章 物理量の定義と基礎方程式からの近似なしの結論
§1 はじめに
§2 荷電粒子の物理量
§3 電磁場のエネルギー
§4 電磁場の慣性の流れ
§5 電磁場の波動方程式
§6 ベクトルとスカラーのポテンシャル
§7 ゲージ変換
§8 粒子と電磁場の相互作用

第3章 電磁場の力線と調和振動子
§1 はじめに
§2 力線
§3 電磁場のエネルギーと応力テンソル
§4 Fourier変換
§5 Fourier係数とMaxwellの方程式
§6 調和振動子による電磁場のエネルギーと慣性
§7 まとめ

第4章 特別の場合
§1 はじめに
§2 磁場のない世界
§3 電場のない世界
§4 静的な世界
§5 電荷と電流の分布と場
§6 原点の辺りに局在する電流の作る場
§7 Fourier変換による輻射の取り扱い
§8 点電荷による電磁場
§9 その他の問題

第5章 輻射場
§1 はじめに
§2 無次元の振幅変数
§3 無次元振幅変数による物理量の表現
§4 Maxwell方程式の確認
§5 生成・消滅演算子による横成分の表現
§6 自由な光量子
§7 光量子のモードの数
§8 物理的解釈
§9 形式的整備
§10 コヒーレント状態

第6章 荷電粒子と電磁場の相互作用
§1 はじめに
§2 荷電粒子の量子論
§3 電磁場と荷電粒子の相互作用
§4 ユニタリー演算子U(t,t0)の摂動論的展開
§5 S行列と遷移確率

第7章 電磁場と荷電粒子相互作用の簡単な例
§1 はじめに
§2 原子内の電子による光子の放出と吸収
§3 電子による光子の散乱
§4 制動輻射(Bremsstrahlung)
§5 スペクトル線の幅とずれ

[付録]数学公式
1. 三角法
2. 線および面
3. Nablaオペレーター
4. 積分定理
5. 立体角
6. ベクトル場の決定
7. バランス方程式
8. 三次元のGreen関数
9. 四次元のGreen関数と波動方程式
10. ある極限
11. 級数展開
12. 平面波の位相速度
13. 偏光
14. 運動量の固有状態

[解説]波と粒子(柏 太郎)
§1 はじめに
§2 量子力学での粒子と波
§3 波動における粒子
§3.1 相対論的不変な場合 (1)
§3.2 非相対論的な場合
§3.3 相対論的不変な場合 (2)
§4 QEDの紹介と現在

製品情報

製品名 量子電磁力学を学ぶための電磁気学入門
著者名 著:高橋 康 解説:柏 太郎
発売日 2021年12月23日
価格 定価:3,960円(本体3,600円)
ISBN 978-4-06-526456-0
判型 A5
ページ数 232ページ
初出 1994年3月に小社より刊行した「電磁気学再入門ーーQEDへの準備」を改題して再出版するもの。

著者紹介

著:高橋 康(タカハシ ヤスシ)

1923年生まれ。1951年名古屋大学理学部卒業。フルブライト奨学生として1954年に渡米、ロチェスター大学助手。理学博士。アイオワ州立大学、ダブリン高等研究所を経て、1968年アルバータ大学教授。1991年よりアルバータ大学名誉教授。場の量子論における「ワード‐高橋関係式」の研究により、2003年日本物理学会素粒子メダルを受賞。著書多数。2013年逝去。

解説:柏 太郎(カシワ タロウ)

1949年生まれ。1968年東北大学理学部物理学科入学。1978年名古屋大学大学院理学研究科物理学専攻修了。理学博士。1979年九州大学助手、助教授を経て、2002年愛媛大学大学院理工学研究科教授。2015年より愛媛大学名誉教授。著書『量子場を学ぶための場の解析力学入門 増補第2版』(高橋康との共著、講談社)、『経路積分 例題と演習』(裳華房)、など。

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