華文本格推理の俊英・陸秋槎が、中世ファンタジー×ミステリーの新境地に挑む! 日本で初となる単著書き下ろし作品! ゼーラント王国のアーシュラ王女が設立した騎士団には、少女ばかりの騎士たちが集っていた。 騎士の一人であるサラは、任務で不審な連続自死事件に遭遇する。 強盗殺人に手を染め、捕らえられかけると呆気なく死を選ぶ異教徒たち……。 彼らが信仰する“七短剣の聖女”の正体に迫るなか、サラはこの世界の秘密にも接近していたーー。
小説家。1988年北京生まれ。2014年に短編「前奏曲」が第2回華文推理大奨賽最優秀新人賞を受賞。2016年に『元年春之祭』(新星出版社)でデビューする。同作は2018年にハヤカワ・ミステリから邦訳刊行され、日本の新本格に影響された華文ミステリ作家として脚光を浴びる。邦訳書に『雪が白いとき、かつそのときに限り』(ハヤカワ・ミステリ)、『文学少女対数学少女』(ハヤカワ・ミステリ文庫)があるほか、日本刊行の小説アンソロジー『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』(編=SFマガジン編集部/ハヤカワ文庫JA)、『異常論文』(編=樋口恭介/ハヤカワ文庫JA)などにも参加している。本作『盟約の少女騎士(スキャルドメール)』が、日本では初の単著書き下ろし作品となる。
翻訳家。陸秋槎の単著の邦訳をすべて手がけているほか、訳書に陳浩基『ディオゲネス変奏曲』(ハヤカワ・ミステリ)、雷鈞『黄』(文藝春秋)、周浩暉『死亡通知書 暗黒者』(ハヤカワ・ミステリ)などがある。
イラストレーター。香港在住。