龍光国の都・哭安に暮らす紅玉のもとに、宮廷からの使者がやってきた。 紅玉は将軍を父に持つ高貴な身でありながら、死者の死因を明らかにせずにはいられない悪癖があり、その探偵っぷりの噂は宮廷にまで届いていたのだ。 招かれた九龍後宮で紅玉を待っていたのは、見目麗しい宦官の緑文と密室状況で顔面を潰された惨殺死体。 無罪を唱える3人の妃から、紅玉は犯人を突き止めることを迫られる。 死を恐れるがゆえに死を解明する“探偵妃”が謎解きに挑む、中華後宮ミステリー!
小説家。2019年に『女だから、とパーティを追放されたので伝説の魔女と最強タッグを組みました』(オーバーラップノベルス)でデビュー。ほか著作に『突然パパになった最強ドラゴンの子育て日記』(GCノベルズ)、『腹ペコ聖女とまんぷく魔女の異世界スローライフ!』(ドラゴンノベルス)など。
イラストレーター。装画を担当した書籍に『この恋と、その未来。』(森橋ビンゴ/ファミ通文庫)、『失恋探偵ももせ』(岬鷺宮/電撃文庫)、『氷の上のプリンセス』(風野潮/青い鳥文庫)など。