爆発する宇宙 138億年の宇宙進化

ブルーバックス
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  • 電子あり
爆発する宇宙 138億年の宇宙進化
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内容紹介

宇宙にとって「爆発」とはなにか?

インフレーション、ビッグバン、超新星爆発、ガンマ線バースト……宇宙に起こるさまざまな爆発現象。
これらは、けっして自明な現象ではありません。超新星爆発は、なぜ起こるのか? 実は、その過程にはまだまだ解明されていない謎が多く存在するのです。

本書では、この宇宙の始まりでもある「インフレーション」「ビッグバン」、さらにハッブルによって発見された「宇宙膨張」、「超新星爆発」や宇宙最大の爆発現象「ガンマ線バースト」などの爆発現象を取り上げながら、最新の天文学で考えられているそのメカニズムを起点に、赤色巨星、白色矮星、ブラックホール、中性子星、さらにはダークマターについてなど、さまざまな天体・物質についても詳細に解説していきます。
このなかで特筆すべきは、まだ観測されたばかりの謎の爆発現象「高速電波バースト:FRB」を、その観測実例をもとにさまざまな仮説・研究を紹介してる点です!

そのそも、この宇宙もインフレーション、ビッグバンという爆発から始まりました。
私たちがふだん日常の中で使っているさまざまな元素も、宇宙の爆発現象によって作られたものです。
そして我々、生命もまた爆発によって作られたものだと考えられています。

さまざまな爆発を理解しながら、宇宙とはなにか? 重元素が作られるには? そして、生命とは? という根源的な問いへと向かっていく、知的興奮を体感する科学書です。

目次

第一章 爆発とは何か
 さまざまな爆発/爆発とは何か/エネルギーを測る

第二章 宇宙は爆発に満ちている
 地球外の天体現象のエネルギーを見る/静止質量エネルギーで宇宙を見る/超新星、そしてガンマ線バースト/銀河のエネルギースケール/ビッグバン宇宙のエネルギー?

第三章 爆発としてのビッグバン宇宙
 宇宙の膨張とはどのようなものか/宇宙は膨張はどこまでひろがっているか/爆発としての宇宙膨張/宇宙膨張の理論的裏付けー相対性理論/なぜ、宇宙は爆発・膨張するのかー相対論の解答?/インフレーションによる宇宙爆発/再び爆発を始める現在の宇宙!?ー暗黒エネルギーの謎

第四章 ビッグバンから星々の世界へ
 なぜ、この宇宙は星々で満ちあふれるようになったのか/素粒子の世界と力の分化/物質と反物質、そして陽子と中性子の誕生/元素の誕生/光と物質の逆転、そして晴れあがる宇宙/宇宙の大規模構造を生み出す/星と銀河の誕生

第五章 星々を輝かせるもの
 星はなぜ輝き、そして輝き続けていられるのか/実は星座を知らない天文学者/恒星のエネルギー源/原子核反応の世界/核融合炉としての太陽/太陽中心でのエネルギーの生成から太陽光へ/ニュートリノー核融合反応の確たる証拠/安定の百億年/やがて訪れる終末/白色矮星の誕生

第六章 超新星と中性子星の人類史
 京都・相国寺に、その墓はある/超新星とはどのような現象か/歴史上の超新星/1934年---「超新星」のアイデア誕生/なぜ爆発?カギは中性子星/白色矮星の最大質量/中性子星とは何か/パルサーの発見

第七章 超新星の爆発メカニズム
 大質量星とその進化/重力崩壊と原始中性子星の誕生/ニュートリノとカミオカンデ/大マゼラン星雲に出現した超新星1987A/ニュートリノ質量について得られた新知見/どうして超新星は「爆発」するのか?/超新星を「実験」してみよう!/なぜ、超新星は輝くのか/もう一つの超新星、Ia型

第八章 超新星より凄いやつーガンマ線バーストの物語
 人類の危機から生まれた発見/どれだけ明るいのか?/銀河系内の中性子星か?/コンプトン衛星の登場/宇宙論的な遠方か、銀河系ハローか?/ガンマ線バーストの正体は何か/複数の種族の判明/1997年の革命/長いガンマ線バーストと超新星/最後の謎・短いバーストと重力波天文学の誕生

第九章 そして新たな謎の天体が生まれるー高速電波バースト
 謎の電波バーストの衝撃/忘れられかけた最初の発見/高速電波バーストの正体は何か!?/繰り返す!/母銀河が見つかり始める!/「見えないバリオン」がついに見つかった!

第十章 星の爆発と人類
 星の爆発は、我々にどのような影響を与えているのだろうか?/宇宙における様々な元素の存在量/重元素の生成と超新星
 鉄より重い元素の起源は?/近くで起きる超新星は、地球生命に影響を与えるか?/偶然か、それとも必然か? 銀河系のハビタブルゾーン/ 超新星が生命に及ぼす影響と暗黒エネルギーの関係!?

製品情報

製品名 爆発する宇宙 138億年の宇宙進化
著者名 著:戸谷 友則
発売日 2021年06月17日
価格 定価:1,100円(本体1,000円)
ISBN 978-4-06-524084-7
通巻番号 2175
判型 新書
ページ数 280ページ
シリーズ ブルーバックス

著者紹介

著:戸谷 友則(トタニ トモノリ)

1971年、愛知県生まれ。1998年、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。国立天文台助手、プリンストン大学客員研究員、京都大学准教授などを経て、現在は東京大学大学院理学系研究科天文学専攻教授。専門は天文学、宇宙物理学(特に、宇宙論、銀河形成や高エネルギー天体物理学)。観測を意識した理論的な研究が主体。著書に『新・天文学事典』(共著、講談社ブルーバックス)『宇宙の「果て」になにがあるのか』(講談社ブルーバックス)など。

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