内容紹介
しだれ桜、桃、紅梅、杉、花水木、牡丹、そして沙羅双樹。京都・嵯峨野の寂庵に四季を通じて咲き誇る花々は、出会った人たちが小枝を提げ植えてくれたものばかり。40年以上の年月が過ぎて庭はひとつの森のようになった。どの木も花も、携えて来てくれた人々の表情をありありと思い出させてくれる。さらに、北鎌倉・東慶寺の八重桜、葵祭の葵の葉、岩手・天台寺の紫陽花、北京の蓮など、まるで邂逅録のように人生における出会いと別れが花に言よせて綴られていく……。
製品情報
製品名 | 花のいのち |
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著者名 | 著:瀬戸内 寂聴 |
発売日 | 2021年04月15日 |
価格 | 定価 : 本体700円(税別) |
ISBN | 978-4-06-523063-3 |
判型 | A6 |
ページ数 | 208ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 本書は2018年3月に、小社より単行本として刊行されました。文庫化にあたり、一部を加筆・修正しました。 |