野間児童文芸賞受賞作家の村上しいこが描く、生命の讃歌! 集団の中でうまくやっていけない松井雅也は、中1の夏休みを利用して、養蜂場で働くおじさんのいる北海道へ行くことに。雅也が寝泊まりすることになった「北の太陽」という家では、さまざまな事情を抱えた、年齢のちがう5人の子どもたちが暮らしていた。「北の太陽」を運営するおばあさんやみんなとの交流、養蜂の仕事の手伝い、イカめしコンテスト出場……。自然豊かな北海道でのひと夏をつうじて、雅也の心に変化がおこる。 小学上級・中学から
村上しいこ三重県生まれ。『かめきちのおまかせ自由研究』で第37回日本児童文学者協会新人賞を、『れいぞうこのなつやすみ』で第17回ひろすけ童話賞を、『うたうとは小さないのちひろいあげ』で第53回野間児童文芸賞を受賞。著者に絵本『おおあたりぃ~』(かつらこ・絵)、『これ、もっていき』(伊藤秀男・絵)、『まだだよ まだだよ』(市居みか・絵)、幼年童話『音楽室の日曜日』をはじめとする「日曜日」シリーズ(田中六大・絵)、YA小説『ダッシュ!』『イーブン』、小説『死にたい、ですか』など多数。
高山裕子イラストレーター。1996年、横浜美術短期大学造形美術科卒業。2000年、創形美術学校研究科卒業。書籍の装画のほか、いつか行きたい風景や動物を題材に、個展などで定期的に作品を発表している。