内容紹介
〈「山の老人」は実在したか? 狂信者集団としてヨーロッパで伝説化された彼らの歴史的実像を、中東学の権威が丹念に描く!〉
イスラム教・シーア派の分派であるイスマーイール派からさらに派生したニザール派。彼らは敵対集団の要人を暗殺することも厭わない信徒集団とされ、その活動は歴史が下るとともに伝説的な色彩を帯びてゆき、大麻を用いる狂信者教団として語られるようになっていた。その伝説からは「アサシン」という名もうまれ、それは現在において暗殺者そのものの意味となっている。
イスラームという宗教の成り立ちの基礎的なことを手際よく解説しながら、ニザール派の歴史実像を描きだし、優れた啓蒙書として欧米圏では長く読まれ継がれている本書を復刊文庫化。
さらに、ペルシア圏の諸宗教について造詣の深い青木健氏(『ペルシア帝国』講談社現代新書、『ゾロアスター教』講談社選書メチエ)による、その後の研究進展をふまえた補足的解説も掲載。
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