内容紹介
のたうちまわって超えていけ、愛。
『流』の直木賞作家・東山彰良が新たに挑む、自由でボーダレスな短編集!
九州の温泉街、小さな街の団地、ニューヨーク、台北、東京ーー。
残酷さとやさしさが隣り合わせるパッとしない世界
それでも生きていくむきだしの人間たち。
「猿を焼く」
さえない温泉街に引っ越してきた中三のぼく。無軌道な不良とよそ者の少年は、なぜ猿に火をつけたのか?
「イッツ・プリティ・ニューヨーク」
クレイジーな同級生カメと、そのアバズレな姉。欲求に翻弄されるぼくと彼らの団地の日常。
「恋は鳩のように」
同性婚が合法化された日、歓声に沸く群衆の中、アンディは詩人の恋人・地下室に電話をかける。
「無垢と無情」
人間じゃなくなった「やつら」から身を潜めるように、おれは画面の中のミーティングルームを訪れた。
製品情報
製品名 | どの口が愛を語るんだ |
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著者名 | 著:東山 彰良 |
発売日 | 2021年03月17日 |
価格 | 定価 : 本体1,550円(税別) |
ISBN | 978-4-06-522387-1 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 210ページ |
初出 | 「猿を焼く」…「群像」2020年1月号、「イッツ・プリティ・ニューヨーク」…「小説トリッパー」2020年夏号、「恋は鳩のように」…「三田文学」2020年春季号、「無垢と無情」…「群像」2020年11月号。 |