生命を守るしくみ オートファジー 老化、寿命、病気を左右する精巧なメカニズム

ブルーバックス
セイメイヲマモルシクミオートファジーロウカジュミョウビョウキヲサユウスルセイコウナメカニズム
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生命を守るしくみ オートファジー 老化、寿命、病気を左右する精巧なメカニズム
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内容紹介

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目次

  • 第1章 細胞の中の世界
  • オートファジー「自己を食べる」/細胞は生命の基本単位/細胞の中の階層性とスケール/細胞の中は袋だらけ/オルガネラを結ぶ物質輸送システム/細胞内の物質輸送を担う生体膜/メンブレントラフィックの四大経路/分泌経路:細胞の中から外へ/エンドサイトーシス経路:細胞の外から中へ/生合成経路:ゴルジ体とエンドソームをつなぐ/オートファジー経路:細胞のリサイクルシステム 他
  • 第2章 オートファジーの発見、暗黒時代、そして夜明け
  • オートファジーの発見/謎のまま取り残されたオートファゴソーム/酵母との出会い/液胞はゴミため場か/斬新な研究テーマ「分解」と「液胞」/1988年のエウレカ! 酵母にもオートファジーがあった/黒い粒の正体/電子顕微鏡で見た膜融合の瞬間 他
  • 第3章 哺乳類オートファジーの大海原に
  • 酵母のオートファジー必須遺伝子が哺乳類にもあった/オートファゴソームの膜に結合するタンパク質/オートファゴソームができる様子を初めて見た/光るクラゲのタンパク質が革命を起こした/特許の前に分野の発展を/酵母から哺乳類への進化でコアATG遺伝子はすべて残った/オートファゴソームはどこからやって来るのか/小胞体起源説VSミトコンドリア起源説/論文の急増とノーベル賞 他
  • 第4章 三つの主要機能──栄養源の確保・代謝回転・有害物の隔離除去
  • 栄養源の確保/代謝回転/細胞の中身を入れ替える理由/有害物の隔離除去/より広範な新しい免疫システム/偶然の結び付きがオートファジー研究の歴史的発見へ 他
  • 第5章 選択的オートファジー
  • 分解するものを選んで包み込む/どれを分解するか。選ぶ仕組みを探る/標的は穴が開いたエンドソーム/分解の目印はユビキチン 他
  • 第6章 疾患に対抗するオートファジー
  • タンパク質蓄積による神経細胞死を防ぐ/凝集しやすいタンパク質を選択的に分解/損傷ミトコンドリアを分解してパーキンソン病を防ぐ/オートファジーに関連する遺伝子疾患が少ない理由/オートファゴソームとリソソームの融合とジュベール症候群/がんやクローン病とも関連/損傷リソソームを除去し腎障害を防ぐ/予防や治療法につなげる/役に立つか立たないか分からない研究が尊い 他
  • 第7章 オートファジーを止めるルビコン
  • 基礎研究と医療応用をつなぐ/なぜ脂肪肝になるのか/脂肪肝ではオートファジー機能が低下/ルビコンがオートファジーを抑制/ヒトの脂肪肝でもルビコンが増えている/ブレーキ役ルビコンの発見/命名をめぐる紆余曲折 他
  • 第8章 健康寿命を延ばす
  • 寿命が延びる五つのこと/オートファジーの活性化と寿命延長/年を取るとルビコンが増えオートファジーが低下する/ルビコンをなくすと老化現象が改善する/寿命延長の鍵を握っているのはルビコン/脂肪細胞から分かるルビコンが存在する理由/精子形成にはルビコンが必要/がんの浸潤・転移・腫瘍形成をオートファジーが助けている/皮膚の老化を改善する化粧品/オートファジーを促進する天然の食品成分/オートファジー研究は日本が世界をリード 他

製品情報

製品名 生命を守るしくみ オートファジー 老化、寿命、病気を左右する精巧なメカニズム
著者名 著:吉森 保
発売日 2022年01月20日
価格 定価:1,100円(本体1,000円)
ISBN 978-4-06-526808-7
通巻番号 2190
判型 新書
ページ数 240ページ
シリーズ ブルーバックス

著者紹介

著:吉森 保(ヨシモリ タモツ)

大阪大学大学院生命機能研究科教授、医学系研究科教授。
1958年生まれ。大阪大学理学部生物学科卒業後、同大学医学研究科中退、私大助手、ドイツ留学などを経て、1996年、国立基礎生物学研究所で大隅良典氏(2016年ノーベル生理学・医学賞受賞)のもとで助教授に。その後、国立遺伝学研究所教授、大阪大学微生物病研究所教授を経て現職。著書に『ライフサイエンス』(日経BP社)など。

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