天下(てんげ)三百十五年三の月。 元徐(じょ)国王・飛牙(ひが)は、桃源祭を迎えた王都泰灌(たいかん)で、現王の殺害を企む庚(こう)の残党から国を守ろうと奔走していた。 堕ちた天令・那兪(なゆ)と黒翼仙の裏雲(りうん)もまた、自らを滅することで飛牙のいるこの世界を守ろうとしていた。 「もう誰も失わない」と心に誓う飛牙は二人を救うべく央湖(おうこ)へ向かう。最終巻!
秋田県生まれ。『裏閻魔』で第1回ゴールデン・エレファント賞を受賞し、デビュー。他の著作に『陰陽師と無慈悲なあやかし』『なぞとき紙芝居』「夜見師」シリーズなど。秋田県在住。
異邦の使者 南天の神々
天空の翼 地上の星
大地の宝玉 黒翼の夢
雪の王 光の剣
月の都 海の果て
砂の城 風の姫
天下四国シリーズ 全4冊合本版