内容紹介
安房国の港町・片海で漁師をしていた見助は、京の寺々に遊学していたという僧侶と出会う。僧はやがて日蓮と名を改め、鎌倉の松葉谷に草庵を構えて辻説法を始める。見助も鎌倉まで従い、草庵で日蓮の身の回りの世話をするようになる。その後日蓮は、他宗派への攻撃を強め「立正安国論」を唱える。幕府がこのまま邪宗を放置し法華経を用いなければ、国内の災難が続き他国からの侵略を受けると主張した。そして見助は日蓮の予言に伴い、九州の対馬に一人で赴くことになる。日蓮の目となり耳となるために。鎌倉から京の都までは陸路、京から博多さらに壱岐・対馬までは海路だ。遥か遠国の地への、見助の苦難の旅が始まった。
製品情報
製品名 | 襲来 上 |
---|---|
著者名 | 著:帚木 蓬生 |
発売日 | 2020年07月15日 |
価格 | 定価 : 本体860円(税別) |
ISBN | 978-4-06-520374-3 |
判型 | A6 |
ページ数 | 496ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 本書は2018年7月に、小社より単行本として刊行されました。文庫化にあたり、一部を加筆・修正しました。 |