天下(てんげ)三百十三年九の月。 元徐(じょ)国王の風来坊・飛牙(ひ が)は、天に戻れなくなった天令の那兪(な ゆ)を連れて東の越(えつ)国へ。 王都では瀕死の王のもと、二人の王子が後継争いの真っ最中。巻き込まれた飛牙は二の宮の陣営に軟禁されるが、折悪しく「屍(し)蛾(が)」と呼ばれる暗魅(ばけもの)が大発生する。放浪の英雄は越国を滅亡の危機から救えるか? 「人間って馬鹿みたいなことで揉めるのね」 東の越国の王位争いに 巻き込まれた元王様。 そのうえ暗魅(ばけもの)も大発生!
秋田県生まれ。『裏閻魔』で第1回ゴールデン・エレファント賞を受賞し、デビュー。他の著作に『陰陽師と無慈悲なあやかし』『なぞとき紙芝居』「夜見師」シリーズなど。秋田県在住。
異邦の使者 南天の神々
天空の翼 地上の星
大地の宝玉 黒翼の夢
永遠の旅人 天地の理
雪の王 光の剣
砂の城 風の姫
天下四国シリーズ 全4冊合本版