内容紹介
八歳で四書五経をそらんじ、十四歳で十三経に達した俊英でありながら、普段は傍若無人で傲岸不遜な近藤重蔵。五度にわたる蝦夷地巡見を終えた後は大坂弓奉行となって大塩平八郎の知己を得るなどするが、息子・富蔵ともどもの悪口乱行がたたり、ついに役なしの小普請入りとなる。
学識豊かな学者であり、あくなき探検家でもあった重蔵の、あまりにも意外なその後の道行きは。そして、生涯の宿敵となった女賊りよとの最後の対決は──。
ハードボイルドや警察小説で活躍していた著者が2000年に初めて挑んだ時代小説が、堂々たる代表作となった。「重蔵始末」シリーズ、ついに完結。
製品情報
製品名 | 奔流恐るるにたらず 重蔵始末(八)完結篇 |
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著者名 | 著:逢坂 剛 |
発売日 | 2020年11月13日 |
価格 | 定価 : 本体920円(税別) |
ISBN | 978-4-06-521239-4 |
判型 | A6 |
ページ数 | 528ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 「小説現代」2014年12月号、2015年2・4・6・9・11月号、2016年1・3・5・8・10・12月号、2017年2・4・6月号。 本書は2017年11月、小社より単行本として刊行されました。 |