内容紹介
いま最もノーベル文学賞に近い日本人作家の一人といわれる多和田葉子。その魅力のエッセンスが詰まった短篇集『ヒナギクのお茶の場合』『海に落とした名前』を初文庫化。
「女には無理」と断られた照明係の仕事を、重いコードを毎日百回引きずって獲得したパンクな舞台美術家と作家の交流を描く「ヒナギクのお茶の場合」(泉鏡花文学賞)、飛行機事故に遭い名前も記憶も失った「わたし」が、ポケットに残るレシートの束を手掛かりに自分を探す「海に落とした名前」、男性三人の遠距離恋愛のずれを描く「時差」など、言葉とユーモアで境を超える全米図書賞作家の傑作9篇。
製品情報
製品名 | ヒナギクのお茶の場合/海に落とした名前 |
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著者名 | 著:多和田 葉子 |
発売日 | 2020年08月11日 |
価格 | 定価 : 本体1,800円(税別) |
ISBN | 978-4-06-519513-0 |
判型 | A6 |
ページ数 | 368ページ |
シリーズ | 講談社文芸文庫 |
初出 | 『ヒナギクのお茶の場合』|「枕木」…「新潮」1999年1月号、「雲を拾う女」…「新潮」1995年10月号、「ヒナギクのお茶の場合」…「新潮」1996年11月号、「あやめびと/むかしびと/わたりびと/ほかひびと」…「朝日新聞」1999年9月4日~25日、「所有者のパスワード」…「新潮」2000年1月号。 『海に落とした名前』|「時差」…「新潮」2006年1月号、「U.S.+S.R. 極東欧のサウナ」…「新潮」2005年10月号、「土木計画」…「新潮」2004年6月号、「海に落とした名前」(「レシート」改題)…「新潮」2006年9月号。 【底本】『ヒナギクのお茶の場合』…『ヒナギクのお茶の場合』2000年 新潮社刊、『海に落とした名前』…『海に落とした名前』2006年11月 新潮社刊。 |