現代から時を遡り、戦国時代の商家に転生した「俺」――熱田商人・大山源吉。
織田信長とともに、天下の道を駆け上ると決意した源吉は、知識チートを武器に考案した織田舞蘭度の創設や、一夜城伝説にならった奇策で織田の美濃取りに寄与したことで、今や信長のブレーンの座を得た……というよりは、今日も便利にこき使われている。
信長からもたらされた次なる難題は、足利将軍家から使者の接待。その使者はなんと、史実では信長を弑する運命にある明智光秀で―!?
信長と光秀の接触に肝を冷やしつつも、周到に機を読み、また時に大胆に大博打を張る。源吉が関わることで、歴史の潮目が変わり、かすかなほころびが垣間見え始める――
銭の論理で戦国の世を勝ち進む、縁の下の英雄譚。
本能寺ファイヤールートを回避し、信長とともに天下を取る夢はかなうのか?
+ もっとみる