宗教団体教祖の奇妙な誘拐事件が相次いで発生した。教祖たちは無事解放され、一様に何も覚えていない。だが、雷光教団・東田夢妙斎の事件は違った。真相を追う「首相の代理人」真田は、陰にある巨大な陰謀と遥か古代から受け継がれた血の伝承を探しあてる。『新人類戦線“失われた十支族”禁断の系譜』改題『連続誘拐』ほか。『組織報復』『標的反撃』『凶星降臨』『諜報潜入』『聖域炎上』『最終特命』。「特殊防諜班」シリーズ・7巻
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1955年北海道三笠市生まれ。上智大学在学中の1978年『怪物が街にやってくる』(現在、朝日文庫より刊行)で問題小説新人賞受賞。卒業後、レコード会社勤務を経て作家となる。2006年『隠蔽捜査』(新潮社)で吉川英治文学新人賞受賞。2008年『果断 隠蔽捜査2』(新潮社)で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞受賞。「空手道今野塾」を主宰し、空手、棒術を指導。主な著作に「ST 警視庁科学特捜班」シリーズ、「東京湾臨海署安積班」シリーズ、『触発』(中公文庫)、『義珍の拳』(集英社)などが、また近著に『宇宙海兵隊ギガース5』『同期』(講談社)、『TOKAGE 特殊遊撃捜査隊』(朝日新聞出版)、『心霊特捜』(双葉社)、『疑心 隠蔽捜査3』(新潮社)、『武士猿』(集英社)、『凍土の密約』(文藝春秋)などがある。