ぜんぶ、ぜーんぶ「ママ」のせい。
「わたし」は、42歳のシングルマザー。事故で彼を失った直後に妊娠していたことを知り、女手一つで娘のひかりを育ててきた。娘を保育園に預け、スーパーで総菜作りを続ける日々。身寄りも、貯金もない。生活はちっとも楽にはならない。けれど、わたしは幸せだった。ひかりの成長、ひかりの笑顔、ひかりの温もり。わたしたちは、たった二人で精いっぱい生きていた。
あの忌まわしき瞬間までは。
突如壊される平穏。謎めいた男による拉致、監禁。
恐怖と苦痛の果てに告げられる、信じがたい絶望――。
出版界を戦慄させたデビュー作『スイート・マイホーム』から一年。
世にもおぞましいミステリー、「オゾミス」最新作!
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