内容紹介
繁あねは女のエッセンスである。――山口瞳(作家)
艶やかに、ときに凜とし、ときに意地悪く――。作家が見つめた女という生き方とは。
木場の畔に暮らす作家の私。釣竿をおろす私に突然声をかけてきたのは、繁あねだった。
年は十二、三、妹と二人両親に捨てられ、肌にはひどい腫れ物があり、その生い立ちのため人に対して好戦的であることから、町でもその娘を引き取る者はいなかった。
少女から女に変わる途上の繁あねとの会話を通し浮かび上がる、その生の在り方や人間の美しさ。
表題作「繁あね」のほか、「この女とは一緒にいてはいけない……」そう思い別れた女・おさんへの複雑な思いから、その消息をたずねる男。
おさんは、移り住んだ家に次々に男を引き込んでいると聞くが……。
女の生を通し、人の心、男女の想いのありようを艶やかに描き出した名作「おさん」など。
女性の美しさ、その生の在り方を艶やかに描く名作七篇。
目次
- 1:おさん
- 2:三十二刻
- 3:柘榴
- 4:つばくろ
- 5:あだこ
- 6:蜜柑の木
- 7:繁あね
製品情報
製品名 | 繁あね 美しい女たちの物語 |
---|---|
著者名 | 著:山本 周五郎 |
発売日 | 2019年10月16日 |
価格 | 定価 : 本体640円(税別) |
ISBN | 978-4-06-517013-7 |
判型 | A6 |
ページ数 | 288ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 「おさん」…「オール讀物」(文藝春秋)1961年2月号、「三十二刻」…「国の華」(中央歌道会)1940年9月号~10月号、「柘榴」…「サン写真新聞」(サン写真新聞社)1948年4月、「つばくろ」…「講談倶楽部秋の大増刊」(大日本雄弁会講談社)1950年9月号、「あだこ」…「小説倶楽部」(桃園書房)1958年2月号、「蜜柑の木」(「青べか物語 二章」)/「繁あね」(「青べか物語 七章」)…「文藝春秋」(文藝春秋)1960年1月号~12月号。 |
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