中学2年の広一が住む団地に、ふしぎな一家が越してきた。一家の息子の典夫は、広一が通う中学に転校してくる。勉強もスポーツもよくできて、いきなりクラスの人気者になった典夫。しかし、科学を異様に嫌悪する典夫には信じがたい秘密があった。本気のけんかを通して、固い友情を結ぶ広一と典夫だが、あらたな危険が迫りくる。戦争、環境破壊、集団心理で暴走する社会―。このままでは人類は滅びてしまうのか!? 科学を疑え! 未来を選べ!! <小学上級・中学から すべての漢字にふりがなつき>
1934年大阪生まれ。作家。大阪大学経済学部卒業。1961年「SFマガジン」のコンテストに応募した『下級アイデアマン』が佳作入選し、作家活動に。1979年『消滅の光輪』で泉鏡花文学賞受賞。手がけた作品に、『ねらわれた学園』『なぞの転校生』『ねじれた町』など、日本を代表するSFジュブナイルの傑作が数多くある。日本SF作家クラブ名誉会員。
イラストレーター。書籍のさし絵などで幅ひろく活躍中。青い鳥文庫の『ねらわれた学園』のカバー・さし絵もてがける。ほかのさし絵担当作品に『リベリオ・マキナ -《白檀式》水無月の再起動-』(電撃文庫)『リオランド』(角川スニーカー文庫)などがある。