内容紹介
江國香織さん、陶酔!
小説風に書くと、“「革新的? 確信犯的? なんといっていいかわからないわ、でも、すみずみまでほんとうにおもしろい」と香織は言った。「小説のなかで何度も発生するのね、小説が」そう続け、「それにしても、きび団子」と感に堪えたように呟いて、「こんな小説、片岡義男にしか絶対に書けないわ」と、幸福そうなためいきをついた”のでした。
デビューしたばかりの青年作家・日高は、勝負の2冊目執筆のため、かつて親しかった3人の美女を訪ねようと思い立つ。その間にも、創作の素材となる出会いが次々に舞い込んできて……。
小説はどのように発生し、形になるのか。めぐり逢いから生まれる創造の過程を愉しく描く。
瑞々しい感性を持つ80歳の “永遠の青年”片岡義男、4年ぶりの最新長篇。
目次
- 1 ラプソディック担担麺
- 2 裸の彼女を西陽がかすめる
- 3 笑ってはいるけれど
- 4 エリカの花、アカシアの雨
- 5 ため息をつく幸せ
- 6 発想して組み立てる
- 付録短編 踏切を渡ってコロッケ
製品情報
製品名 | 窓の外を見てください |
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著者名 | 著:片岡 義男 |
発売日 | 2019年07月24日 |
価格 | 定価 : 本体1,900円(税別) |
ISBN | 978-4-06-516675-8 |
判型 | 四六変型 |
ページ数 | 274ページ |
初出 | 「群像」2019年5月号 |