内容紹介
武士の世の到来を告げ、貴族の支配を終わらせた平安末期の「保元・平治の乱」。
長承三(1134)年。父を亡くした11歳の藤原忠雅は、白い花を携えて末茂流への婿入りの日を迎えていた。
手に持つのは、明け方から夕方にかけて色を少しずつ変化させる「酔芙蓉」。
その邸で完璧なまでに整った容貌を持つ美少年・藤原隆季と出会う。
低い家柄である隆季は、やがてその美貌ゆえに権力者たちの我欲に翻弄されていく。
だが龍のごとき男・平清盛と盟を結び、隆季は家のため、出世の階段を登り始める。
守るべきは心か、家か--
ーー政争を繰り返す貴族たちから一族を守るため、青年は美しき冷たい仮面を被った--
高貴な家柄を持つ男と、類い稀なる美貌を持つ男の運命は。
製品情報
製品名 | 酔芙蓉 |
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著者名 | 著:篠 綾子 |
発売日 | 2019年05月30日 |
価格 | 定価 : 本体1,700円(税別) |
ISBN | 978-4-06-515559-2 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 362ページ |