内容紹介
昭和天皇、美空ひばり、手塚治虫、小林秀雄、鮎川信夫、三島由紀夫、中上健次、サルトル、埴谷雄高、平野謙、在野の言語学者、元全学連委員長、学生時代からの友人、実姉…多種多様な死者に手向けられた言葉の数々。そのどれもが感傷のみでは書かれておらず、死を契機とした掌篇の人間論である。著者生前三度にわたり刊行された『追悼私記』未収録の17篇(小川国夫、清岡卓行、吉行淳之介など)を増補する、文字通り完全版!
製品情報
製品名 | 追悼私記 完全版 |
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著者名 | 著:吉本 隆明 |
発売日 | 2019年04月12日 |
価格 | 定価 : 本体1,800円(税別) |
ISBN | 978-4-06-515363-5 |
判型 | A6 |
ページ数 | 368ページ |
シリーズ | 講談社文芸文庫 |
初出 | 本書は、『追悼私記』(2000年8月、ちくま文庫)を底本として使用しました。底本未収録各篇の多くは初出を底本としていますが、「小川国夫 小川国夫さんを悼む」と「清岡卓行 清岡卓行を悼む」は『「芸術言語論」への覚書』(2008年11月、李白社刊)、「三島由紀夫 「檄」のあとさき」は『余裕のない日本を考える』(1995年10月、コスモの本刊)、「岸上大作 『意思表示』」は『際限のない詩魂 わが出会いの詩人たち』(2005年1月、詩の森文庫)に拠り、適宜初出も参照しました。 |