内容紹介
神か、けだものか。アラカシの枝の股から滲みだし、四足獣のかたちをとった「それ」は、予知と記憶のあいだで引き裂かれながら、荒廃した世界の風景を横切ってゆく。死体を満載した列車、空虚な哄笑があふれるカジノ、書き割りのような街、ひとけのない病院、廃墟化した遊園地。ゆくてに待ち受けるのは、いったい何か?世界のへりをめぐるよるべない魂の旅を描く傑作小説。
製品情報
製品名 | 人外 |
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著者名 | 著:松浦 寿輝 |
発売日 | 2019年03月07日 |
価格 | 定価 : 本体2,300円(税別) |
ISBN | 978-4-06-514724-5 |
判型 | 四六変型 |
ページ数 | 274ページ |
初出 | 「群像」2017年11月号~2018年11月号(ただし2018年4月号は休載) |
お知らせ・ニュース

受賞作
『人外』…第72回 野間文芸賞 受賞 (2019.11.6)