小5で初めて先生にほめられ、大好きな将棋に夢中になったしょったんは、中学選抜選手権で見事優勝し、プロ棋士養成機関である奨励会へ入会。しかし、年齢制限のため26歳でプロ棋士の夢を絶たれてしまう。絶望のドン底につき落とされたしょったんが、いかにはい上がり将棋を再開したか。将棋を愛する気持ちと仲間たちが将棋界に起こした"奇跡”とは・・・・・・。プロ棋士・瀬川五段の生いたちから歴史的決断まで、"秘話”満載!
著者/瀬川晶司1970年、横浜市生まれ。小学5年生のときに将棋に夢中になり、6年生でプロを志す。中学3年生のとき、中学生選抜選手権大会で優勝、その年、プロ棋士養成機関の奨励会に入会する。22歳で三段に昇るが、その後、低迷して26歳のとき年齢制限の規定により奨励会退会。一度は将棋と縁を切ったが、神奈川大学法学部在学中に将棋を再開すると、平成11年のアマ名人戦優勝をはじめ、アマチュア強豪として大活躍する。やがて就職してサラリーマンとなるが、プロとの公式戦で7割以上という驚異的な勝率をあげると、平成17年、日本将棋連盟にプロ入りを希望する嘆願書を提出、周囲の協力もあって戦後初めてのプロ編入試験将棋を実現させる。平成17年11月6日、この試験将棋に合格して念願のプロ棋士となる。平成24年8月五段昇段。
漫画家。おもな作品に、『ぴりふわつーん』『茶柱倶楽部』(ともに芳文社)、『王狩』『ZOO KEEPER』(ともに講談社)などがある。