満州映画協会、通称“満映”を舞台に柳広司が書き下ろす世界水準エンターテインメント! 脚本家志望の若者・朝比奈英一は、制約だらけの日本から海を渡り、満州映画協会の扉を叩く。だが提出するメロドラマはすべて、ドイツ帰りの若き女性監督・桐谷サカエから「この満州では使い物にならない」とボツの繰り返し。彼女の指示で現地スタッフの陳文と二人で、探偵映画の脚本を練り始めるのだが……。 ――『楽園の蝶』を改題、大幅加筆した決定版!