内容紹介
現代は自閉症が増えている!? 天才や起業家には自閉症的傾向が多い!?20世紀初頭に研究が始まった自閉症。さまざまな誤解と偏見を経て脳科学的に理解されるまでをたどりながら、「自閉症スペクトラム」と呼ばれる人たちの真の姿に迫る。「脳多様性(ニューロダイバーシティ)」という新たな視点から捉え直す科学ノンフィクション。オリバー・サックス序文、「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー。
現代は自閉症が増えている!? 天才や起業家には自閉症的傾向が多い!?
知的障害ではなく、精神疾患でもない、自閉症とはいったい何なのか?
20世紀半ばに研究が始まった自閉症。さまざまな誤解と偏見を経て脳科学的に理解されるまでを緻密な取材でたどりながら、自閉症の真の姿に迫る。現在、「自閉症スペクトラム」としてアスペルガー症候群やサヴァン症候群などの発達障害も含む幅広い概念として捉えられるようになったのはなぜか。知的障害ではなく、精神疾患でもなく、感じ方や考え方が異なる人たちである自閉症者を、人類に備わった「脳多様性(ニューロダイバーシティ)」という新たな視点から捉え直す科学ノンフィクション。
序文をオリバー・サックス(脳神経学者で、映画『レナードの朝』の実在の主人公、『火星の人類学者』などの著者)
「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー、英国で最も権威あるノンフィクション賞BBC Samuel Johnson Prizeを受賞。
自閉症であるとはどのようなことかを理解するために、これほど多くの時間を費やした人を私は彼以外には知らない。(中略)これは、洞察力に富む自閉症の歴史書であり、読者を魅了する物語である。この書物があなたの自閉症に対する考え方を変え、自閉症と人間の脳の働きに関心を持つ多くの人々の本棚に並ぶことになることを切に願う。──オリバー・サックスによる序文より
自閉症、失読症、注意欠陥/多動性障害(ADHD)のような状態は、技術と文化の発展に貢献するそれぞれ固有の強みを持つ、自然に起こる認知的多様性とみなされるべきだ──「序章 自閉症は増えているか」より
目次
- 献辞
- 序文 オリバー・サックス
- 序章 自閉症は増えているか
- 第1章 クラハム・コモンズの魔術師
- 第2章 緑のストローへのこだわり
- 第3章 シスター・ヴィクトリンは何を見たのか
- 第4章 魅力的な特異性(奇妙さ)
- 第5章 毒親の誕生
- 第6章 ハイテクのパイオニアとして
- 第7章 怪物とたたかう
- 第8章 自然界のものをはっきりと二分するのは不可能である
- 第9章 レインマン効果
- 第10章 パンドラの箱
- 第11章 自閉空間の中で
- 第12章 「脳多様性」の世界をめざして
- エピローグ──ケンジントン市長
- 訳者あとがき
製品情報
製品名 | 自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実 |
---|---|
著者名 | 著:スティーブ・シルバーマン 訳:正高 信男 訳:入口 真夕子 |
発売日 | 2017年05月17日 |
価格 | 定価 : 本体1,600円(税別) |
ISBN | 978-4-06-502014-2 |
通巻番号 | 2014 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 640ページ |
シリーズ | ブルーバックス |
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