入店した客はすべて皇帝陛下扱い、着ている服もナポレオンの格好をしてもらうという趣向の「ナポレオン・サロン」で、爆破事件が起きた。死亡したのはこの店の常連客の男。その遺体のそばには、テロ組織「黒い三角定規」のシンボルマークを記したカードが落ちていた。現場となったサロンは、数学好きなら興味をひかれる構造となっている。犯人が仕掛けたトリックとは? 武藤刑事、浜村渚が真相に迫る!
1980年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。早稲田大学クイズ研究会ОB。『浜村渚の計算ノート』で第3回「講談社Birth」小説部門を受賞し、小説家デビュー。同作はシリーズ化され、これまでに6巻を数えている。その他の著書として、『双月高校、クイズ日和』『東京湾海中高校』『希土類少女』(いずれも講談社文庫)、「雨乞い部っ!」シリーズ(講談社ラノベ文庫)、『判決はCMのあとで ストロベリー・マーキュリー殺人事件』、「朧月市役所妖怪課」シリーズ(いずれも角川文庫)、「ヘンたて」シリーズ(ハヤカワ文庫JA)、『ブタカン!~池谷美咲の演劇部日誌~』(新潮文庫)、『国語、数学、理科、誘拐』(文藝春秋)、『西川麻子は地理が好き。』(文春文庫)がある。