二人の子供を生き甲斐に、女手一つで来たけれど、やっぱり寂しい時もある。自分の殻を脱ぎ捨てて、不安も羞恥も乗り越えて、咲かせてみたいわ愛の花。だけど恋って難しい。私は臆病者だから――。
◆黒川祥子 Kurokawa Shoko1959年福島県生まれ。フリーライター。2013年に開高健ノンフィクション賞を受賞(受賞作は『誕生日を知らない女の子』に改題)。今年6月、『子宮頸がんワクチン 副反応と闘う少女とその母たち」(集英社)を刊行予定。