戦後、焼け跡のなかで育ち、国民的歌手となった美空ひばりの人生に迫ったノンフィクション。だが、著者が書きたかったのは、ひばりだけではない。著者は、日本人について「敗戦後、お互いに貧しくはあったが、自由で生々としていた。いまは、進行する管理体制の下で不自由をかこち合い、人間性を失ってきている。このような状況でこそ、私たちは『戦後』を見直さなければならない」と指摘。ひばりが生きた戦後こそがテーマなのだ
戦の国
冲方 丁
警察回り 本田靖春全作品集
本田 靖春
もういちどつくりたい テレビドキュメンタリスト・木村栄文
渡辺 考
アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地
大治 朋子
兵
木下 昌輝
拍手しすぎる日本人 行列してまで食べないフランス人
芳賀 直子
誘拐監禁 奪われた18年間
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完全版 山口百恵は菩薩である
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新版 平家物語(一) 全訳注
杉本 圭三郎
命の意味 命のしるし
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伊藤博文 近代日本を創った男
伊藤 之雄
伝言
中脇 初枝
1933年、旧朝鮮・京城生まれ。早稲田大学政治経済学部新聞学科を卒業後、55年に読売新聞社入社。社会部記者、ニューヨーク特派員などとして活躍。とくに精力を傾けた「『黄色い血』追放キャンペーン」では、日本の献血制度確立に多大な貢献を果たす。71年に退社し、フリーのノンフィクション作家となる。84年には、先輩記者・立松和博氏が検察内部の権力闘争に巻き込まれて逮捕され、新聞社が弱体化し変質してゆく姿を描いた『不当逮捕』で、講談社ノンフィクション賞を受賞する。主な作品に『誘拐』『私戦』『村が消えた』『疵 花形敬とその時代』『我、拗ね者として生涯を閉ず』など。2004年12月、多臓器不全のため死亡。享年71