昭和30年代前半、読売新聞記者として下町の警察回りをしていた著者の回顧録。上野署の裏手にあったトリスバーのママ「バアさん」をめぐる物語、朝日新聞の名文家・深代惇郎との交友、献血制度を変えさせる原動力となった「黄色い血キャンペーン」の舞台裏など、著者と仲間の記者たちが生き生きと仕事としている姿が描かれている。新聞が新聞らしくメディアとして機能し、記者が記者らしく働くことができた時代の「貴重な記録」
戦後の巨星 二十四の物語 本田靖春全作品集
本田 靖春
警察官の心臓
増田 俊也
戦の国
冲方 丁
奪われた人生 18年間の記憶
ジェイシー・デュガード,古屋 美登里
スマイルメイカー
横関 大
プロファイラー 深層心理の闇を追って
パット・ブラウン,村田 綾子
破蕾
世界の権力者が寵愛した銀行 タックスヘイブンの秘密を暴露した行員の告白
エルヴェ・ファルチャーニ,アンジェロ・ミンクッツィ,橘 玲,芝田 高太郎
秘境に学ぶ幸せのかたち
田淵 俊彦
線は、僕を描く 横浜流星が生きた水墨の世界
講談社
ジャイアントキリング発サッカーエンターテインメントマガジン GIANT KILLING extra Vol.08
風神雷神 (上)
柳 広司
1933年、旧朝鮮・京城生まれ。早稲田大学政治経済学部新聞学科を卒業後、55年に読売新聞社入社。社会部記者、ニューヨーク特派員などとして活躍。とくに精力を傾けた「『黄色い血』追放キャンペーン」では、日本の献血制度確立に多大な貢献を果たす。71年に退社し、フリーのノンフィクション作家となる。84年には、先輩記者・立松和博氏が検察内部の権力闘争に巻き込まれて逮捕され、新聞社が弱体化し変質してゆく姿を描いた『不当逮捕』で、講談社ノンフィクション賞を受賞する。主な作品に『誘拐』『私戦』『村が消えた』『疵 花形敬とその時代』『我、拗ね者として生涯を閉ず』など。2004年12月、多臓器不全のため死亡。享年71