東京の下町にある社会人のクラブ「山岳同志会」のリーダー小西政継は、マッターホルン、グランドジョラスなど、ヨーロッパアルプスの冬季登頂に成功し、日本の登山界に大きな足跡を残したクライマーである。小西が活躍した、1960年代~70年代の山岳会の主流は名門大学の山岳部の系譜であり、大人数による登山だった。だが小西は社会人を率い、少数精鋭、無酸素で山に挑んだ。危うさを纏ながらも真摯に目標に対峙した男の半生
あしたはアルプスを歩こう
角田 光代
市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像
佐々木 実
ロサンゼルスの日本人 本田靖春全作品集
本田 靖春
地球上の中華料理店をめぐる冒険 5大陸15ヵ国「中国人ディアスポラ」たちの物語
関 卓中,斎藤 栄一郎
風神雷神 (上)
柳 広司
歩山録
上出 遼平
ふしぎな国道
佐藤 健太郎
唐宋の文学(中国学芸叢書)
松本 肇
完全版 山口百恵は菩薩である
平岡 正明,四方田 犬彦
暗闇から世界が変わる ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンの挑戦
志村 真介
道徳の時間
呉 勝浩
ピエロがいる街
横関 大
1933年、旧朝鮮・京城生まれ。早稲田大学政治経済学部新聞学科を卒業後、55年に読売新聞社入社。社会部記者、ニューヨーク特派員などとして活躍。とくに精力を傾けた「『黄色い血』追放キャンペーン」では、日本の献血制度確立に多大な貢献を果たす。71年に退社し、フリーのノンフィクション作家となる。84年には、先輩記者・立松和博氏が検察内部の権力闘争に巻き込まれて逮捕され、新聞社が弱体化し変質してゆく姿を描いた『不当逮捕』で、講談社ノンフィクション賞を受賞する。主な作品に『誘拐』『私戦』『村が消えた』『疵 花形敬とその時代』『我、拗ね者として生涯を閉ず』など。2004年12月、多臓器不全のため死亡。享年71