16年間、読売新聞の記者をしてきた著者が、書いた新聞界の内情。政治家や役人、大企業に取り込まれる記者、派閥闘争に血道をあげる幹部、えげつない販売競争を繰り広げる新聞社・・。雑誌が「空前の売れ行き」のなか、新聞、記者の劣化が進んでいることを指摘する。その一方で、「新聞社が抱える内部矛盾を、だれよりも深刻に味わっているのは、他ならぬ彼らである」という視線も残す、OBだからこそ書ける新聞界・記者の苦悩
編集とは何か。
奥野 武範(ほぼ日刊イトイ新聞),新谷 学,石田 栄吾,津田 淳子,白石 正明,岩渕 貞哉,金城 小百合,鈴木 哲也,白戸 直人,土井 章史,矢野 優,姫野 希美,久保 雅一,新井 敏記,河野 通和,古矢 徹,藪下 秀樹,ターザン山本!
風神雷神 風の章
柳 広司
アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地
大治 朋子
伝える仕事
池上 彰
可愛くってずるくっていじわるな妹になりたい
鈴木 涼美
コロナの時代を生きるためのファクトチェック
立岩 陽一郎
月下の犯罪 一九四五年三月、レヒニッツで起きたユダヤ人虐殺、そして或るハンガリー貴族の秘史
サーシャ・バッチャーニ,伊東 信宏
戦の国
冲方 丁
なぜ世界で紛争が無くならないのか
増田 弘
デンデン むしむし 晴れ女
星野 知子
絶望の国の幸福な若者たち
古市 憲寿
憲法という希望
木村 草太,国谷 裕子
1933年、旧朝鮮・京城生まれ。早稲田大学政治経済学部新聞学科を卒業後、55年に読売新聞社入社。社会部記者、ニューヨーク特派員などとして活躍。とくに精力を傾けた「『黄色い血』追放キャンペーン」では、日本の献血制度確立に多大な貢献を果たす。71年に退社し、フリーのノンフィクション作家となる。84年には、先輩記者・立松和博氏が検察内部の権力闘争に巻き込まれて逮捕され、新聞社が弱体化し変質してゆく姿を描いた『不当逮捕』で、講談社ノンフィクション賞を受賞する。主な作品に『誘拐』『私戦』『村が消えた』『疵 花形敬とその時代』『我、拗ね者として生涯を閉ず』など。2004年12月、多臓器不全のため死亡。享年71