内容紹介
長春で敗戦を迎えた木川正介は、毎日五馬路に出掛ける。
知り合いの朝鮮人の配下となり、大道ボロ屋を開業して生きのびている。
飄々として掴みどころなく生きながら、強靱な怒りにささえられた庶民の反骨の心情は揺るがない。
深い悲しみも恨みもすべて日常の底に沈めて、さりげなく悠然と生きる。
想像を絶する圧倒的現実を形象化した木山文学の真骨頂。
著者最後の傑作中篇小説。
製品情報
製品名 | 長春五馬路 |
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著者名 | 著:木山 捷平 |
発売日 | 2016年11月11日 |
価格 | 定価 : 本体1,300円(税別) |
ISBN | 978-4-06-295509-6 |
判型 | A6 |
ページ数 | 272ページ |
シリーズ | 講談社文芸文庫ワイド |
初出 | 本書は、『木山捷平全集』第八巻(1979年6月 講談社)を底本として、2006年4月に講談社文芸文庫から刊行した『長春五馬路』の版面を拡大したワイド版です。 |