内容紹介
「言葉の風景画家」と称される著者が、硬質な透明感と静謐さの漂う筆致で描く青春の焦燥。生の実感を求め自衛隊に入隊した青年の、大地と草と照りつける太陽に溶け合う訓練の日々を淡々と綴った芥川賞受賞作「草のつるぎ」、除隊後ふるさとに帰り、友人と過ごすやるせない日常を追う「一滴の夏」――長崎・諫早の地に根を下ろし、42歳で急逝した野呂邦暢の、初期短篇を含む5篇を収録。
製品情報
製品名 | 草のつるぎ/一滴の夏 野呂邦暢作品集 |
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著者名 | 著:野呂 邦暢 |
発売日 | 2016年03月11日 |
価格 | 定価 : 本体1,300円(税別) |
ISBN | 978-4-06-295500-3 |
判型 | 小B6 |
ページ数 | 320ページ |
シリーズ | 講談社文芸文庫ワイド |
初出 | 本書は、文藝春秋刊『野呂邦暢作品集』(1995年)、角川文庫刊『海辺の広い庭』(1978年)、集英社文庫刊『一滴の夏』(1980年)を底本として2002年7月に講談社文芸文庫から刊行した『草のつるぎ・一滴の夏 野呂邦暢作品集』の版面を拡大したワイド版です。 |