内容紹介
盆に隠れ鬼をしてはいけない――。それが山深い寒村に佇む旧家・蒼具家の掟。広告代理店勤務の高沢春菜は移築工事の下見ため訪れた屋敷の蔵で、人間の血液で「鬼」という文字が大書された土戸を発見する。調査の過程で明らかになるのは、一族で頻発する不審死。春菜を襲いはじめた災厄を祓うため、春奈は「因縁切り」を専門とする曳き家・仙龍に「鬼の蔵」の調査を依頼する。
『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』の著者が描く、哀しい怪異譚――。
山深い寒村の旧家・蒼具家では、「盆に隠れ鬼をしてはいけない」と言い伝えられている。
広告代理店勤務の高沢春菜は、移築工事の下見に訪れた蒼具家の蔵で、人間の血液で「鬼」と大書された土戸を見つける。
調査の過程で明らかになる、一族に頻発する不審死。
春菜にも災厄が迫る中、因縁物件専門の曳き家を生業とする仙龍が、「鬼の蔵」の哀しい祟り神の正体をあきらかにする。
目次
- プロローグ
- 其の一 国の重要文化財 蒼具家土戸
- 其の二 因縁切り物件専門業者
- 其の三 陰の曳き屋師 隠温羅流
- 其の四 ハラミノ火と夜参り講
- 其の五 オクラサマ
- エピローグ
製品情報
製品名 | 鬼の蔵 よろず建物因縁帳 |
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著者名 | 著:内藤 了 |
発売日 | 2016年12月20日 |
価格 | 定価 : 本体630円(税別) |
ISBN | 978-4-06-294053-5 |
判型 | A6 |
ページ数 | 232ページ |
シリーズ | 講談社タイガ |