織原芹愛の死を回避できなければ、杵城綜士は過去へと飛ばされる。その度に「親友や家族が世界から消失する」という大き過ぎる代償をともなって――。無慈悲に繰り返される時間遡行を断ち切るために、綜士と芹愛は『希望と言い切るには残酷に過ぎる、一つの選択肢』の前で苦悩する。鈴鹿雛美がつき続けた嘘と、隠された過去とは……。衝撃のラストが待ち受ける待望の完結篇!
2009年、第16回電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞し、『蒼空時雨』(メディアワークス文庫)でデビュー。「花鳥風月」シリーズ、「ノーブルチルドレン」シリーズなど、メディアワークス文庫にて人気シリーズを多数刊行している。近著に『風歌封想』(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)がある。
「君と時計」シリーズ四冊合本版
君と時計と雨の雛
君と時計と塔の雨
君と時計と嘘の塔