内容紹介
正義など、どうでもいい。俺はただ、可愛い嫁から幸せを奪う可能性を、迷わず排除するだけだ。明日も明後日も。県警本部捜査一課の番場は、二回りも年の離れた身重の妻コヨリを愛し、日々捜査を続けるベテラン刑事。周囲は賞賛と若干の揶揄を込めて彼のことを呼ぶ――現場の番場。ルーキーの船越とともに難事件の捜査に取り組む中で、番場は自らの「正義」を見失っていく――。江戸川乱歩賞作家が描く、新世代の連作警察小説。
正義など、どうでもいい。
俺はただ、可愛い嫁から幸せを奪う可能性を、迷わず排除するだけだ。明日も明後日も。
県警本部捜査一課の番場は、二回りも年の離れた身重の妻コヨリを愛し、日々捜査を続けるベテラン刑事。周囲の人間は賞賛と若干の揶揄を込めて彼のことを呼ぶ――現場の番場。
ルーキー刑事の船越とともに難事件の捜査に取り組む中で、番場は自らの「正義」を見失っていく――。
江戸川乱歩賞作家が描く、新世代の連作警察小説。
目次
- 「月に吠える兎」
- 「真夜中の放物線」
- 「沈黙の終着駅」
- 「かくれんぼ」
- 「蜃気楼の犬」
製品情報
製品名 | 蜃気楼の犬 |
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著者名 | 著:呉 勝浩 |
発売日 | 2018年05月15日 |
価格 | 定価 : 本体720円(税別) |
ISBN | 978-4-06-293915-7 |
判型 | A6 |
ページ数 | 384ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 本書は2016年5月、小社より単行本として刊行されたものです。 |