内容紹介
前三世紀頃、アレクサンドリアの七十二人のユダヤ人長老たちがヘブライ語聖書をギリシア語に翻訳しはじめた。この通称「七十人訳」こそ、現存する最古の体系的な聖書であり「イエス時代の聖書」である。本書では当時の聖書解釈までを含めて翻訳・注解、ヘブライ語版との相違も明示する。歴史、哲学、文学、美術……すべてに通底する西洋文明の基礎文献。
紀元前3世紀頃、ギリシアが強大な力を持っていたヘレニズム時代。アレクサンドリア(エジプト)の七十二人のユダヤ人長老たちがヘブライ語聖書をギリシア語に翻訳しはじめたという。この通称「七十人訳(しちじゅうにんやく)」が、新興宗教の一つでしかなかったキリスト教を地中海世界に広め、その後の世界宗教としての展開を決定づけることになる――。
現存する最古の体系的聖書であり、イエスの時代に普及していた七十人訳。本書では、死海写本や史書とも照らしつつ、当時の聖書解釈までを含めて翻訳・注解する。
目次
- はしがき
- 創世記
- 出エジプト記
- レビ記
- 民数記
- 申命記
- 注
製品情報
製品名 | 七十人訳ギリシア語聖書 モーセ五書 |
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著者名 | 訳:秦 剛平 |
発売日 | 2017年11月11日 |
価格 | 定価:3,465円(本体3,150円) |
ISBN | 978-4-06-292465-8 |
通巻番号 | 2465 |
判型 | A6 |
ページ数 | 1200ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 本書は、河出書房新社から刊行された『創世記』(2002年)『出エジプト記』『レビ記』『民数記』『申命記』(いずれも2003年)を合本したものです。文庫化にあたり、その後の研究をもとに加筆・修正・再構成を行い、新たに図版を挿入しました。 |