ある神経病者の回想録

講談社学術文庫
アルシンケイビョウシャノカイソウロク
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ある神経病者の回想録
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内容紹介

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目次

  • 緒 言
  • 枢密顧問官・教授 フレクシッヒ博士への公開状
  • 序 章
  • 第一章[神と不死性]
  • 第二章[神の国の危機?/魂の殺害]
  • 第三章
  • 第四章[最初の神経病と二度目の神経病の初期における個人的体験]
  • 第五章[続き/神経言語(内なる声)/思考強迫/世界秩序が要請する事情としての脱男性化]
  • 第六章[個人的体験、続き/幻影/「視霊者」]
  • 第七章[個人的体験、続き/独特の病的現象/幻影]
  • 第八章[ピエルゾン博士の精神病院での入院生活期間における個人的体験/「試練に曝された魂」]
  • 第九章[ゾンネンシュタインへの移送/光線交流における変化/「記録方式」/「天体への接合」]
  • 第十章[ゾンネンシュタインでの個人的体験/光線交流の随伴現象としての「妨害」/「気分造り」]
  • 第十一章[奇蹟による、肉体的な完璧さの損傷]
  • 第十二章[声のお喋りの内容/「魂の考え」/魂の言葉/個人的体験の続き]
  • 第十三章[牽引の要因としての魂の官能的快楽/帰結としての現象]
  • 第十四章[「試練に曝された魂たち」/それらの運命/個人的体験の続き]
  • 第十五章[「人間遊戯」と「奇蹟遊戯」/助けを呼ぶ声/話をする鳥たち]
  • 第十六章[思考強迫/その現れかたと随伴現象]
  • 第十七章[前の続き/魂の言葉の意味における「描き出し」]
  • 第十八章[神と創造/自然発生/奇蹟によって生じた虫たち/「眼差し調整」/試験方式]
  • 第十九章[前の続き/神の全能と人間の意志の自由]
  • 第二十章[私という人物に関する、光線の自己中心的な見解/個人的状況のさらなる明確化]
  • 第二十一章[矛盾する関係にある至福と官能的快楽/この関連からの、個人的状況にまつわる帰結]
  • 第二十二章[結語/将来の見通し]
  • 「回想録」のための補遺
  • 第一部
  • 第二部
  • 付録
  • 追記
  • 追記 その二
  • 付録(禁治産訴訟の審理からの公文書記録)
  • A 司法医官の鑑定
  • B 精神病院地区医官の鑑定
  • C 控訴理由
  • D 枢密顧問官ヴェーバー博士の鑑定書
  • E 王立ドレスデン控訴院の判決
  • 訳者あとがき
  • 参考文献
  • 学術文庫版訳者あとがき
  • 索引

製品情報

製品名 ある神経病者の回想録
著者名 著:ダニエル.パウル・シュレーバー 訳:渡辺 哲夫
発売日 2015年10月10日
価格 定価:1,650円(本体1,500円)
ISBN 978-4-06-292326-2
通巻番号 2326
判型 A6
ページ数 632ページ
シリーズ 講談社学術文庫
初出 本書の原本は、1990年に筑摩書房から刊行されました。

著者紹介

著:ダニエル.パウル・シュレーバー(ダニエル.パウル・シュレーバー)

1842-1911年。ライプツィヒ大学卒業後、有能な司法官として立身の道を歩み、ドレスデン控訴院議長に就任。その直後、42歳時に発症した精神変調が再発し、1900年に「回想録」の執筆を開始。本書は、フロイト、ラカンをはじめ、多くの者に衝撃を与えた。

訳:渡辺 哲夫(ワタナベ テツオ)

1949年、茨城県生まれ。1973年、東北大学医学部卒業(医学博士)。都立松沢病院、東京医科歯科大学、栗田病院、稲城台病院、いずみ病院を経て、現在、南嶺会勝連病院(沖縄県糸満市)勤務。専門は、精神病理学。主な著書に、『シュレーバー』、『死と狂気』、『〈わたし〉という危機』、『20世紀精神病理学史』、『祝祭性と狂気』、『フロイトとベルクソン』など。主な翻訳に、フロイト『モーセという男と一神教』、「自伝的に記述されたパラノイアの一症例に関する精神分析的考察〔シュレーバー〕」など。

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