内容紹介
さまざまな解釈を生み、世界を騒がせてきた死海写本。この「最古の聖書」には何が書かれているのか。書き残したクムラン宗団とは何者で、いかなる思想を持っていたのか? 「義の教師」「悪の祭司」「なめらかなものを求める者たち」……。本書は、公刊された死海写本の記述に即し、外典・偽典を含めた旧・新約聖書や歴史的背景とも関連づけながら、その内容を読み解く。膨大な研究成果をコンパクトにまとめた「死海写本」入門。
さまざまな解釈を生み、世界を騒がせてきた死海写本。しかし本当のところ、この「最古の聖書」には何が書かれているのだろうか。書き残したクムラン宗団とは何者であり、いかなる思想を持っていたのか。
「義の教師」「悪の祭司」「なめらかなものを求める者たち」……本書では、公刊された死海写本の記述に即し、外典・偽典を含めた旧約・新約聖書や歴史的背景とも関連づけながら、その内容を読み解くことで、淡々と「謎」に光を当ててゆく。
膨大な研究成果をコンパクトにまとめた、絶好の「死海写本」入門書。
目次
- はじめに
- 第一章 写本発見と公刊への数奇な道
- 第二章 死海写本の背景――ヘレニズム・ローマ時代のユダヤ史
- 第三章 写本には何が書かれているか
- 第四章 クムラン宗団の思想
- 第五章 考古学から見たクムラン遺跡
- 第六章 死海写本と旧約聖書の関係
- 第七章 死海写本と新約聖書の関係
- 補遺――エッセネ派に関する古代資料
製品情報
製品名 | 死海写本 「最古の聖書」を読む |
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著者名 | 著:土岐 健治 |
発売日 | 2015年09月11日 |
価格 | 定価 : 本体920円(税別) |
ISBN | 978-4-06-292321-7 |
通巻番号 | 2321 |
判型 | A6 |
ページ数 | 272ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 本書の原本は、講談社現代新書『はじめての死海写本』として、2003年に講談社より刊行されました。 |