内容紹介
開塾にあたって松陰は「天下を奮発震動」させる人材が輩出すると予言した。松下村塾――それはわずか一年余の指導で、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文らの俊才を生み出した幕末の奇跡である。物置小屋を改造した粗末な塾舎では何があり、二十八歳の青年は塾生たちに何を教えたのか。塾の成立から閉鎖までを徹底検証、松陰の感化力と謎の私塾の全貌。(講談社学術文庫)
開塾にあたって松陰は「天下を奮発震動」させる人材が輩出すると予言した。松下村塾――それはわずか一年余の指導で、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文らの俊才を生み出した幕末の奇跡である。物置小屋を改造した粗末な塾舎では何があり、二十八歳の青年は塾生たちに何を教えたのか。塾の成立から閉鎖までを徹底検証、松陰の感化力と謎の私塾の全貌。
目次
- はじめに
- 第一章 開塾まで
- 下田蹈海事件
- 獄中の講義
- 好学の家風
- 第二章 割拠の思想
- 塾 舎
- 入 塾
- 月 謝
- 友 情
- 華夷弁別
- 第三章 指導と感化力
- 引き出し喚起すること
- 煙管を折るの記
- 相労役
- 不良少年
- 送別のことば
- 第四章 何を教えたか
- 学 科
- 学習の方法
- 評 価
- 飛耳長目
- 第五章 対外活動
- 官学との抗争
- 交 流
- 藩政への発言
- 松下村塾の閉鎖
- 塾生の「心死」を嘆く
- 『留魂録』
- 第六章 塾生架空座談会「村塾のころ」
- 松陰の風貌
- 学習風景
- 村塾の人々
- 松下村塾関係人名録
- 松下村塾略年表
- 参考文献一覧
- 原本あとがき
- 学術文庫版あとがき
製品情報
製品名 | 松下村塾 |
---|---|
著者名 | 著:古川 薫 |
発売日 | 2014年10月11日 |
価格 | 定価 : 本体860円(税別) |
ISBN | 978-4-06-292263-0 |
通巻番号 | 2263 |
判型 | A6 |
ページ数 | 208ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 本書の原本は、1995年8月、新潮社より刊行されました。 |