本書は、サブタイトルにある「対角線の科学」について、フランスの碩学カイヨワが論じたものです。対角線の科学とは、「既得の知識をいろいろな形で横方向に切断することによって、時として危険なまでに細分化してしまっている様々な探究分野の区分を補修する」という目的をもっています。 たとえば、蝶の翅、岩石の文様、絵画、神話になんらかの共通する構造を探り出そうとします。人間界と自然界の両方の現象の背後に潜む法則・原理を取り出しうるという方にカイヨワは賭けるのです。神話学、宗教学、社会学、人類学、動物学、鉱物学、数学、物理学などの広範な知見を統合し、「類推の極致」ともいうべき想像力の洞察に、正しさを求める営みとしての哲学を試みます。
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ロジェ・カイヨワ(Roger Caillois)1913-1978年。フランスの哲学者・批評家・哲学者。高等師範学校、高等研究実習院で、ジョルジュ・デュメジル、アレクサンドル・コジェーヴ、マルセル・モースに学ぶ。著書に、『遊びと人間』『戦争論』『夢の現象学』など多数。
中原好文(なかはら・よしふみ)1935-2007年。早稲田大学、同大学院博士課程修了。パリ大学に学ぶ。杉野女子大学学長などを歴任。訳書に、R・カイヨワ『メドゥーサと仲間たち』、ロジェ=マルタン・デュ・ガール『古きフランス』など多数。