内容紹介
フロイト曰く「黄金は人間の深い潜在意識の中で本能を満足させる」と。エジプトの黄金の王墓、南米の黄金文明、中国の絢爛な王宮……。政治の覇者は必ず金を求めた。古代、大帝国時代を経て、大航海時代の金銀の大流入で、西欧へと覇権が動く近代、産業資本主義の発展と金本位制が崩壊した現代まで、「金」という視座から見たもう1つの世界史を読む。
ケインズは「黄金と繁栄・権力は、同居する」と信じていた
先史時代から現代まで、5000年の金銀の動きを追跡し、黄金と覇権の所在の不思議な符合を辿る。人類学と歴史学の知見を駆使して、黄金の魔力に迫る。
フロイト曰く「黄金は人間の深い潜在意識の中で本能を満足させる」と。エジプトの黄金の王墓、南米の黄金文明、中国の絢爛な王宮……。政治の覇者は必ず金を求めた。古代、大帝国時代を経て、大航海時代の金銀の大流入で、西欧へと覇権が動く近代、産業資本主義の発展と金本位制が崩壊した現代まで、「金」という視座から見たもう1つの世界史を読む。
※本書の原本は、1997年小学館より刊行されました。
目次
- プロローグ 黄金文化の探求
- ツタンカーメンの王墓の発見/インカの黄金/エル・ドラードの征服
- 第1章 古代の黄金
- 黄金の魔力/通商と通貨/古代アメリカの黄金文化、など
- 第2章 地中海世界とインド洋世界
- アレクサンドロス大王/ローマと中国の金銀事情、など
- 第3章 世界貿易の拡大時代
- 宋・元時代の経済の高度成長/西ヨーロッパと日本、など
- 第4章 地中海から大西洋へ
- 西アフリカの黄金/イタリア人の活動/大航海時代の曙
- 第5章 大西洋時代
- コロンブスと黄金/アメリカの黄金/銀の時代/日本の役割
- 第6章 近代の黄金
- ブラジルの金/金本位制の出現/ゴールド・ラッシュ
- エピローグ 現代の黄金
製品情報
製品名 | 黄金の世界史 |
---|---|
著者名 | 著:増田 義郎 |
発売日 | 2010年12月10日 |
価格 | 定価:924円(本体840円) |
ISBN | 978-4-06-292026-1 |
通巻番号 | 2026 |
判型 | A6 |
ページ数 | 240ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 原本は、1997年小学館より刊行された。なお、文庫化にあたり、一部改訂した。 |
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