内容紹介
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目次
- 序章 先人の「失敗」に学ぶ──「常情の国民」と「常情の改革」
- 「常情」の国民
- 明治時代の二大政党論
- 大正時代の二大政党論
- 「常情の国民」と「常情の改革」
- 他
- 第一章 敗者の栄光──日本の社会民主主義
- 日本では何故に社会民主主義政党が育たないのか
- 大正時代の社会民主主義=「民本主義」
- 昭和一〇年代の社会民主主義の躍進
- 戦後民主主義は占領軍に押しつけられたものではない
- 他
- 第二章 天皇制と共産主義に抗して──吉野作造
- 社会民主主義者としての吉野作造
- 自由民主主義者としての吉野作造
- 民主政治下でのリーダーの責任とは
- 天皇主権を肯定しつつ、天皇制を否定した吉野
- 他
- 第三章 分権システム下の民主的リーダーシップ──ロンドン軍縮協定
- 明治憲法下での民主化の極限的試み
- 輔弼機関内部での攻防
- 当事者・加藤寛治の日記から
- 立法府との攻防
- 他
- 第四章 戦前日本の「平和」と「民主主義」──一九一九~三七年
- 戦前日本でのワシントン体制の変遷、および国内民主化の諸段階
- 「国際正義」か「国内正義」か
- ワシントン体制の「修正」と政党内閣時代の開幕
- 他
- 第五章 戦前日本の「民主化」の最終局面──一九三六~三七年
- 既成政党の復権と社会民主主義政党の躍進
- 「人民戦線論」への日本共産党員の強い反発
- 社会改革無視の斎藤隆夫と「資本主義改革」の麻生久
- 他
- 第六章 天皇側近の敗北と国際連盟脱退──幻の御前会議
- 「平和」「民主主義」「社会民主主義」は明治維新以来の「伝統」
- 対外危機による「相対的安定期」の崩壊
- 昭和八(一九三三)年の「御前会議」構想
- 他
- 終章 戦前日本の自由主義政党に学ぶ
- 自民党政治と政友会政治の類似性
- 民政党が抱えていた二つの問題点
- 民政党はいかにして軍縮を実現したか
- 他
- 学術文庫版への「あとがき」
- 関連参考文献
- 初出一覧
- 関連略年表
製品情報
製品名 | 日本政治「失敗」の研究 |
---|---|
著者名 | 著:坂野 潤治 |
発売日 | 2010年03月12日 |
価格 | 定価:1,100円(本体1,000円) |
ISBN | 978-4-06-291987-6 |
通巻番号 | 1987 |
判型 | A6 |
ページ数 | 288ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 原本は2001年7月、光芒社より刊行。 |