〈声〉の国民国家 浪花節が創る日本近代

講談社学術文庫
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  • 電子あり
〈声〉の国民国家 浪花節が創る日本近代
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内容紹介

近代国家への歩みを始めた日本に国民国家の理念をもたらしたものは、上からの法制度や統治機構ではなく、大衆の側の浪花節芸人が語る物語と、彼らのメロディアスな<声>だった。前時代の封建的秩序を破壊し、天皇制の精神的支柱となった義理人情のモラルをつまびらかに分析、声を媒介に政治と芸能とを架橋して日本近代の成立を探る、斬新な試み。(講談社学術文庫)


政治と芸能とを架橋する斬新な試み
日本近代の理念を形成した浪花節芸人の<声>

近代国家への歩みを始めた日本に国民国家の理念をもたらしたものは、上からの法制度や統治機構ではなく、大衆の側の浪花節芸人が語る物語と、彼らのメロディアスな<声>だった。前時代の封建的秩序を破壊し、天皇制の精神的支柱となった義理人情のモラルをつまびらかに分析、声を媒介に政治と芸能とを架橋して日本近代の成立を探る、斬新な試み。

明治20年代の国民国家の成立期から、昭和20年の敗戦にいたる60年間は、浪花節流行の60年間だった。日本近代の国民大衆について考えるには、浪花節という声の文学(オーラル・リテラチュア)の問題をさけてとおれない。いわゆる浪花節的な感性とモラルは、ポスト近代の21世紀にあっても、依然として現時点的(アクチュアル)な「国民」の問題でありつづけるのである。――<本書第8章より>

目次

  • 序 章 声と日本近代
  • 第一章 貧民街の芸人
  • 第二章 演説・大道芸・浪花節
  • 第三章 声の伝播、物語の流通
  • 第四章 講談速記本から浪花節へ
  • 第五章 「家族」のモラルと法制度
  • 第六章 物語としての国民
  • 第七章 桃中軒雲右衛門の声
  • 第八章 日本近代の解体
  • 参考文献
  • 原本あとがき
  • 学術文庫版あとがき

製品情報

製品名 〈声〉の国民国家 浪花節が創る日本近代
著者名 著:兵藤 裕己
発売日 2009年10月15日
価格 定価 : 本体960円(税別)
ISBN 978-4-06-291966-1
通巻番号 1966
判型 A6
ページ数 288ページ
シリーズ 講談社学術文庫
初出 原本は、2000年11月、日本放送出版協会より刊行された。

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