内容紹介
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目次
- はじめに
- 序 章 謎の古代都市アレクサンドリア
- メガス・アレクサンドロスとアレクサンドリア/ホメロスの世界とアレクサンドロス──トロイアの祈り/古代都市アレクサンドリアの運命
- 第一章 ムーセイオンと大図書館
- ギュムナシオンとムーセイオン/ホメレイオンとムーセイオン/学問のコスモポリスとメセナ/ペラ・ルネサンス/ペルガモン王朝/アリストテレスの書物の運命
- 第二章 メセナとしてのプトレマイオス朝
- 文人王プトレマイオスと学匠詩人の出現/幾何学者エウクレイデス/歴史家の重用/国家神の設定とマネトン/ユートピアとエウヘメロス主義/閑(スコレー)とムーセイオン
- 第三章 大図書館をめぐる学者文人たち
- 『アリステアスの手紙』──『セプトゥアギンタ』成立縁起/二つの図書館の存在/ファレロンのデメトリオスとプトレマイオス王朝/「黄金の街」/「動物園」と「植物園」──『ディレッタンティズム』の展開/カリマコスと書誌学の展開/オクシュリンコス・パピュロスの発見とアレクサンドリアの文献学者たち/ビザンツの古典学者ツェツェス/図書館長職の問題/タティアノスの場合──ホメロス研究とアレクサンドリア文献学/王室図書館と学者──タティアノスの意味するもの/王室図書館と文献学──文献学はなぜ要請されたのか/ゼノドトスとアリスタルコス/「ヴェネチア写本A」の発見とホメロス研究実態の謎
- 第四章 花開くペリパトス派の学風
- 言語を重んじたペリパトス派の学風/アリストテレスとホメロス神話/「人間は人間を生む」──「神話」と「文学」/学問の分化と汎人類性/万学の「フィロロゴス」エラトステネス/アレクサンドリアの学問の二極性
- 第五章 哲学都市アレクサンドリア──ユダヤ人フィロンとその周辺
- ムーセイオンと大図書館の運命/哲学都市への変貌とユダヤ人/フィロンの先蹤アリストブロス/同化(棄教)と護教──フィロン一族の場合/紀元三八年の「水晶の夜」──フィロンの生涯/フィロンの著作とアレゴリア/創造と律法──フィロンの『聖書』解釈の特色/二段階創造論/神の思考としてのイデア/二つの人間/天上の植物としての人間──魂の遍歴/プラトニズム・ルネサンス──後一世紀のアレクサンドリアの思想状況/擬似科学の展開/魂の救済とシンクレティズム
- 文献案内をかねたあとがき
- 紀元前4~前1世紀の関連年表
製品情報
製品名 | 学術都市アレクサンドリア |
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著者名 | 著:野町 啓 |
発売日 | 2009年09月12日 |
価格 | 定価:990円(本体900円) |
ISBN | 978-4-06-291961-6 |
通巻番号 | 1961 |
判型 | A6 |
ページ数 | 256ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 原本は、2000年小社より「謎の古代都市アレクサンドリア」のタイトルで刊行された。 |